MSZ-006BA-B Baz-B Lynx

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PeckさんのHPで開催された「Baz Project」用に製作したZプラス改造「Baz-B "Lynx"」です。
設定は非変形に改修された機体で強襲型、高機動、一撃離脱を得意としカラーリングは青基調となっているのでPeckさんのBaz-Cを参考に機体と水平にセットされた可変翼を持つフライトユニットをバックパックとして装備し
脚部にプロペラントを兼ねた追加ブースターと肩部にスラスターを追加して高機動型を意識した作りに。
武装は強襲型ということで射程距離や威力より速射性のよさそうなマシンガンタイプのビームライフルに近距離で威力を発揮しそうなグレネードランチャーを装備させました。
腰側面のスカートはミサイルポッドとし、ビームサーベルはフライトユニットの先端に移動。
頭部バルカンを無くしたのでシールド裏に同程度の威力で速射性、装備弾数をアップさせたバルカンをイメージして装着しました。
胴体のアーマーはALEXのチョバムそのままですが当時のビーム兵器を増加装甲で防ぐことは難しいとされているので、対実弾兵器用として旧来の試作型を流用したというイメージです。
カラーリングは闇夜から姿もなく現れる不気味さをイメージし濃いブルーにしたかったんでティターンズカラーにならないように注意したんですがチョバムのせいもありA.O.Zぽくなってしまいました。
今回は電撃HMのA.O.Zの作例などに見られる凹モールドに薄切りプラ板を貼り付けていくモールドとフィン状に処理されたスラスターの表現を課題に各部を工作しています。
<工作>
<頭部>
オリジナルらしさを出しつつよりZプラスらしいラインを目指し接着面で前後に2.5mmほど幅まし、内側からアルテコで裏打ちしトサカ、頭頂部、耳あてを削りこみ小型化しつつ、後ろから前に絞り込むようなくさび型に成型。
耳の部分はエポパテから削りだしてプラ板のフィンを装着してダクト風に。
V字アンテナを取り払いトサカのメインカメラ周辺をプラ板で囲み大型化、ほほの部分も削りこんで小型化しフェイスパーツも小型化、奥にオフセットして装着しています。
<胴体>
胸、胴は基本形状はそのままで首を1.5mmほど延長、頭部背面にモールドを入れました。
アーマーはMG ALEXのチョバムアーマーが意外なほどピッタリだったので前面は接触部分を削り調整、背面は幅ましや隙間をプラ板で塞ぐなど調整して取り外し可能になっています。
形状はそのままでブレード状アンテナや装甲内モールドなどを追加しています。

腰周りは足をハの字に広げられるように股関節のパーツを前方を広げて固定。
フロントスカートは下半分をALEXのチョバムから流用、上半分はプラ板箱組み。
サイドスカートは「1/72バルキリースーパーファイター(古いキット)」の部品を流用しプラ板などで整形、「コトブキヤモビルパイプ」と同「マイナスモールド」を組みあわせてミサイルを作り埋め込みミサイルポッドにしました。
それぞれ裏側はプラ板で塞ぎ細切りプラ板でモールドを入れています。
<腕部>
肩アーマーをMG ALEXのチョバムから流用。
チョバムの開閉機能を潰し固定にして、MG ZZのジャンクからスラスターを追加。
スラスター内のフィンはベースをエバーグリーンのプラ板「ラップサイディング1mm厚、幅1.5mm」と1mmプラ板を貼り合わせたもので作り、スリットに沿ってプラ用ノコギリで切り込みを入れ0.5mmプラ板を挟み込んで作っています。
肩との接続はZプラスのパーツを流用しつつプラ板で
チョバムに合うように調整しています。
腕本体はノーマル形状でディテールを追加したのみです。
<脚部>
股関節周りを削りこみ可動範囲を拡大し、ひざ上をフレーム、装甲ともに一度カットしポリキャップと軸を取り付けて回転軸を追加しました。
すね部分はA1の色分けにあわせて合わせ目がきているので接着し関節はマスキングで対応。
内側スラスターは肩同様のフィンモールドを、外側はノーマルの縦向きのフィンを切り落としプラ用ノコギリで切り込んでプラ板を挟み込み横向きのフィンに変更。
ヒザ裏のパイプは「モデラーズ フレキシブルロッド」に変更し、ヒザアーマーはノーマルの切り欠きをプラ板で形状変更しています。
追加ブースターは旧キット「ギャプラン」の肩アーマーを延長したものにプラ板を組んで削りだしたスラスターとフィンモールドをセット。
外装を一部切り欠きフレームに開口、プラ棒で接続することで取り外し可能になっています。
<バックパック>
フライトユニット本体は「1/72バルキリースーパーファイター」から、同キットからノズル部分を流用し内部にフィンモールドを取り付けました。
先端部を切り抜き内部に四角ポリキャップを設置しサーベルラックとして脱着可能にし、周りをプラ板、ジャンクなどでそれらしく。
翼部分はプロペラント接続部のないA1のジャンクがあったので流用、ノーマルバインダーを切り取り加工した基部をユニット側に固定し翼は可動式になっています。
中央スタビライザーは根元にC1用を、可動スタビライザーはギャプランのジャンクにエバーグリーンのモールド入りプラ板で放熱板を取り付けました。
フライトユニットとスタビライザーの接続は「バルキリースーパーファイター」のジャンクにポリキャップを仕込み可動化しています。
<武装>
ライフルは「コトブキヤ ウェポンユニット」のグレネードランチャーをベースにプラ板のカバーとジャンクの銃口などをセットしグレネード付きビームマシンガンとし、シールドはギャプランのシールドの上部を流用、裏側にモールドを追加しつつ「ウェポンユニット」のパーツやジャンク、真鍮パイプでガトリングを取り付け、同じくジャンクを組み合わせたシールドマウントで腕部に取り付けるようになっています。
<その他>
バンダイエッジの処理。スラスター、ダクト、装甲など縁の厚みの調整。スジ彫り、モールドの彫りなおしなど各工作を行ってます。
<塗装>
サフ前画像を取り込んでPhotoshopで色あわせしてみたんですがどうもガンダムを青くするとティターンズに見えるんですよね。
ちょっとイメージを外そうとベースの青みを強くして本体のツートーンの濃い部分の黒味を抑えたんですがちょっと色味が近づきすぎた感じもします。(画像によってはほとんど同色に見えますが実際はもう少し色の違いが出てると思います。)
●本体青
ブルー+ブラック+ホワイト+レッド(何度も調合しすぎてよく覚えてませんが(汗))→エナメルブラックで墨入れ
●本体青(濃)
上記のものの若干ブラックが多い感じ→エナメルブラックで墨入れ
●ホワイト
ホワイトサフ→キャラクターホワイト→エナメルブラック+ホワイトで墨入れ
●バックパック
ブルー+ブラック+ホワイト少量+レッド少量→エナメルブラック+ホワイトで墨入れ
●関節
ホワイト+ブラック少量+ブラウン微量→エナメルブラックで墨入れ

●ライフルその他メタル部分
ブラック→ホワイトパール
→エナメルブラックで墨入れ
●仕上げ
自作デカールを貼り、Mr.カラースーパークリアーつや消し+スーパークリアーUでトップコート。
<あとがき>
製作開始が遅くなり限られた時間で完成させるためにジャンクや流用パーツ中心の改造になりましたがそれなりにまとまった形になったかと思います。
今回の課題のひとつ黒と赤のディテールは精密ドライバー(マイナス)で彫り込んだ中に左画像の細切りプラ板(0.3mm×0.3mm。Plastructと言うメーカーのものであまり見ませんが鉄道模型などを置いている店にあるかも)を切って貼り付けて墨入れ後にエナメル塗料でちまちま塗りました。
ディテールアップの中ではスジ彫り以上の手間のかかる作業ですが平面、エッジ、曲面と場所を選ばず太さ、大きさを変えることでいろいろな場所に対応でき、他のディテールと併用することでディテールが単調になるのを防ぐことが出来るのでなかなか有効な工作だと思います。
始めは一ヶ所でもかなり時間がかかりましたがこれだけ彫ると後半にはだいぶ手馴れてきました。
スラスターのフィンは今回航空機的なイメージのあるZプラスということでこれでもかと使ってしまいましたがZZの丸バーニア周りのディテールアップ同様、完成時の精密度を上げる為にワンポイントで使っても効果がありそうです。